この記事では「互いに排反」と「独立」の違いについてわかりやすく解説していきます。
目次
「互いに排反」とは?
「互いに排反」とは、二つの事柄や事象が同時に起こり得ない関係を示します。
つまり、一方が起こると、もう一方は起こらない状態を意味します。
例えば、コインを投げるときに表が出る事象と裏が出る事象は互いに排反です。
一度コインを投げると、表と裏が同時に出ることはありません。
もし表が出たならば、裏は出ませんし、裏が出たならば、表は出ません。
また、サイコロを振ったときに偶数が出る事象と奇数が出る事象も互いに排反です。
一度サイコロを振ると、偶数と奇数が同時に出ることはありません。
もし偶数が出たならば、奇数は出ませんし、奇数が出たならば、偶数は出ません。
つまり、「互いに排反」は、一方の事象が起きるともう一方は起きない、というシンプルな関係を表します。
「独立」とは?
独立とは、一つの出来事が他の出来事と何の関係もない状態を指します。
つまり、一つのことが起こっても、他のことに影響を与えないということです。
例えば、朝に傘を持って学校に行くかどうかと、友達がジャンプしているかどうかは独立です。
あなたが傘を持っていても、友達がジャンプしているかどうかに影響しませんし、友達がジャンプしていても、あなたが傘を持っているかどうかに影響しません。
もう一つの例は、コインを投げることと、空に雲が出てくることです。
コインを投げる結果が表か裏かに関係なく、空に雲が出てくるかどうかは独立です。
コインが表だろうと裏だろうと、それによって空に雲が出てくるかどうかは影響を受けません。
つまり、独立とは、一つの出来事が他の出来事に影響を与えず、それぞれが独立している状態を意味します。
「互いに排反」と「独立」の違い
互いに排反:これは、二つのことが同時に起きない関係を指します。
例えば、一つのコインを投げて表が出たら、裏が同時に出ることはありません。
つまり、表が出たときは裏は出ませんし、裏が出たときは表は出ません。
独立:これは、一つのことが他のことに影響を与えない関係を示します。
例えば、雨が降っているときに散歩をしても、お風呂に入っても雨の降り方に影響を与えません。
つまり、雨の降り方と散歩やお風呂に入ることは独立しています。
簡単に言えば、「互いに排反」は同時に起きない関係を示し、「独立」は一つのことが他のことに影響を与えない関係を示します。
「互いに排反」の類語や類似表現や言い換え、似た言葉
- 相反する
- 対立する
- 矛盾する
「相反する」とは?
二つのことが同時に起きない関係です。
例えば、昼と夜は相反します。
昼になったら夜ではありませんし、夜になったら昼ではありません。
「対立する」とは?
二つのものが互いに反対の性質を持っている関係です。
例えば、猫と犬は対立する動物です。
猫が好きな人と犬が好きな人はお互いに対立することがあります。
「矛盾する」とは?
二つのことが合わない関係です。
例えば、火と水は矛盾します。
火があるところに水はありませんし、水があるところに火はありません。
「独立」の類語や類似表現や言い換え、似た言葉
- 自立
- 分離
- 孤立
「自立」とは?
一つのことが他のことに頼らずに存在することです。
例えば、独立した国は他の国の支配を受けずに自分で決められる国です。
「分離」とは?
物事が互いに離れている状態です。
例えば、泳ぐことと歩くことは分離しています。
水中では歩けませんし、陸上では泳げません。
「孤立」とは?
一つのことが他から離れて孤独な状態です。
例えば、森の中の一本の木は周りと孤立しています。
まとめ
互いに排反は同時に起きない関係を示し、一方が起きたとき他方は起きない状態です。
一方、独立は一つの事象が他の事象とは無関係であり、一方の発生が他方の発生に影響を与えない状態です。
これらの概念を理解することで、数学的な問題や現実世界の現象をより良く分析し、解釈することができます。